天使の梯子~キミとボクの未来~
「おぉ~い、2人共、暗くならない内に帰れようぉ~」
窓から、外にいる健にぃの声が聞こえてきた。
いつの間にか、夕日が沈みかけていた…
「はぁ~い」
「じゃあ、帰るか。」
「うん。」
帰りは、切ない……
「おねぇちゃんたち、もう、かえっちゃうの…」
みんなの寂しそうな顔…
唯ちゃんが、帰ったらイヤだと泣き出した……
つられて、真子ちゃんと咲ちゃんも……
こうなったら、どうにもできない……
健にぃと、保育士の幸恵さんが飛んできて
「今のうちに、早く!」って言われて帰る。
思いっきり、後ろ髪、引かれながら
帰る 帰り道…
修司の手を、思わず握った……
お互い、握りしめ
夜風に吹かれる
花壇に植えられている
一面の、ひまわりの蕾を眺めながら
『ひまわり』を後にした…