天使の梯子~キミとボクの未来~

「朝美?」

テーブルの上の茶碗を流しに運び

朝美は、無言で洗い始めた…。


「朝美?どうした?」



気になって、朝美の隣りに立ち

朝美の顔を覗いてみたら


なんだか、凄く悲しそうな顔をしていた…。


「どうした?朝美?なにか、嫌な事でもあったのか?」




ジャーーーーー



「朝美?」


ジャーーーーーー



「どうした?」




俺の顔を見ないで
茶碗を洗い続けている朝美…



「朝美…どうしたんだ?」


ジャーーーーーー


「朝美…黙っていたら、俺、分からないよ。。。」


ジャーーーキュッ……


ポチャン……ポチャン…


思わず蛇口をひねり水を止めて

朝美の体を俺に向かせた。




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