天使の梯子~キミとボクの未来~

「どうしたんだよ…朝美…」

朝美は、下を向いていた。

両腕を掴んだまま
朝美の顔を覗き込んだ。


「…………朝美…どうしたんだ……?」





そして…


「あたし…帰りたくない…」



朝美が、小さな声で


そう呟いた時…



俺の中で




嬉しさと



戸惑いが


交差して…








どうしたらいいか


分からない




俺がいた…。







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