天使の梯子~キミとボクの未来~


「ねぇ…修司…」

「…なに?」


「知ってた?女の子から、こういうの言うの…帰りたくないって言うの…カナリ…勇気が必要なんだよ…」



「朝美…」


「あたしね…」

「うん…」

「あたし、修司に聞きたい事があるの…」

「なに?」


それまで俺に背を向けていた朝美が振り返り


下を向いていた顔を上げ

目に大粒の涙を浮かべながら


肩を震わせ…



言った…






「どうして……」

「えっ……」







「どうして…抱いてくれないの?」










「朝美…………」










< 70 / 124 >

この作品をシェア

pagetop