天使の梯子~キミとボクの未来~
分かっているさ…
お前が求めていることが
どんなことぐらい
痛い程、分かっているさ…
だけど…できないんだよ…どうしても…
俺だって
抱きたいよ…
お前のこと
今すぐ抱きたいよ…
触れたいよ…
その肌に…
だけど…
頭から離れない
あの光景が
俺の心を縛り付けて
身動きできないんだよ…
俺は、何も言えなかった…。
「もう、いい。」
「朝美?」
「もう、いい…」
「朝美…」
「あたし、帰る…」
「朝美!?」
朝美は、俺の制止を振り払い
部屋から飛び出してしまった…。