天使の梯子~キミとボクの未来~
「美穂…俺だって、分かっているさ…俺だって…」
「じゃあ、気持ちに応えてあげて。」
「けど…」
「大丈夫。朝美ちゃんは、死なないよ。
朝美ちゃんは、朝美ちゃんなんだよ。
あたしじゃないんだよ
あたしと同じじゃないんだよ」
「美穂…だけど、俺が、あの時…」
「バカね、修司は」
「えっ?バカ?」
「そう、バカだよ」
「どうして、俺がバカなんだよ」
「あたし…後悔していないよ、修司に抱いてもらったの…
あたしの大切な思い出だから」
「美穂…」
「知ってた?女の子はね、素敵な思い出1つでもあれば、何百倍も幸せな気持ちになれて、生きていけるんだよ」
「美穂…お前…」
「あたしは、修司から、あの日…素敵な思い出をもらったの。」