天使の梯子~キミとボクの未来~
「あの思い出があったから、あたし…病気と戦う事ができた。ほんの少しの間だけだったけど
あれからの日々は、あたしにとって、凄く特別な日々だったんだよ
修司のぬくもりが、何よりも大切に思えた。
あの、ぬくもりが、あたしを支えてくれたの…」
「美穂……」
「だから、もういいの。修司は、朝美ちゃんだけを見て。あたしの事は、忘れて、気にしないで…」
「美穂…」
「修司、もう、お別れにしよう。もう、会いに来ないし、修司も、まだ、来ちゃダメだからね」
「美穂!?」
美穂の体が、段々透けてきていた…
「美穂!?」
「もうそろそろ、お目覚めの時間だよ、修司」
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「修司!?ヤダ!!修司!?起きて!!」
俺の頭の中に、朝美の泣き叫ぶ声が聞こえてきた………
「朝美?」