天使の梯子~キミとボクの未来~

「朝美…もう泣かないで…」


「ぅ…ぅぅ…ごめんね…ごめんね…修司…」


「もう謝るな…な、朝美…お前が生きていて…本当に良かった…」



「修司…」



「だから…もう泣くな…オレは、大丈夫だ…朝美に、何かあったら…オレ…だから…もう泣くな…な…朝美…」



「修司……」



修司の瞳を見つめたら
優しい瞳の中から、キラリと一粒の涙が溢れてきて



あたしは、思わず、修司の涙を唇で拭った…



ショッパかった涙の味が


修司の唇に重ねられた唇から


甘い接吻の味がして…



修司の首に両腕を回して


修司の髪に、頬に触れ…何度も唇を重ね合わせた…




修司…愛してる…





生きていてくれて
ありがとう…



ありがとう…

ありがとう

修司…



愛してる…




朝美side end






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