小悪魔†彼氏




今、私の口から何を・・・・。


私は一気に体温が上がり、口を自分の手で塞いだ。



「え・・・」


「・・・ッ・・・」


「それって・・・・ホント?」



うわわわ・・・。


私・・・何言ってるのよ!!!


ダメだ・・・泣きそうかも・・・。



「ごめん・・・意地悪した」


「えッ・・・・」



そう言って、私の頭を撫でてくれる。


ごめんって・・・私が言わなきゃダメじゃない??



「わ・・・私の方が・・・何もしてあげられない・・・」


「そんなことないよ。先輩は僕のそばにいてくれるだけで嬉しいから」


「そん・・・私・・・」


「泣かないでよ~~」



君の手はいつも優しい。


私を包んでくれる・・・優しい手。


その手で涙を拭いてくれる。


ありがとう・・・でもね、私は・・・。


君の手が辛いと思ってしまうの・・・。


君のその優しい手で、何人の女の子を幸せにしてきたかって思うと


その手で・・・触れて欲しくないって思っちゃうんだ・・・。











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