学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜
電話の向うで聞こえた小さな話し声は多分、妹さんなんだろうな。
仲いいなぁ。
私、一人っ子だからなぁ。
いいなぁ。
いや、でも!!私とまことが結婚したら妹できるじゃん!!!
やったー!!!
『うわっ!!お前は!!!誰だっていいだろ??たっちーじゃない友達だよ!!』
友達……
いや、うん。
友達だけどさ。
好きって思ってるのは私だし?
付き合おうなんてことにもなってないし??
友達なんだけどさ???
ぐさっとなんか刺さっちゃったよ??
最初から私が恋愛感情込みでまことをみててさ、まことは恋愛感情抜きで私をみてた。
そういうことでしょ?
『“じゃあ誰〜?もしもーし??”』
「……もしもし?」
『“ま〜君、女の人の声がする!!!間違い電話??”
──バカ。お前、本当邪魔。
“お母さん、ま〜くんに彼女できてる!!”
──出来てない!!!!!』
胸が苦しくって、涙がでそうになって、慌てて電話を切った。
『ツー……ツー……ツー……』
耳に残る機械音が更に悲しくさせた。