学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜



電話の向うで聞こえた小さな話し声は多分、妹さんなんだろうな。


仲いいなぁ。





私、一人っ子だからなぁ。

いいなぁ。


いや、でも!!私とまことが結婚したら妹できるじゃん!!!







やったー!!!



『うわっ!!お前は!!!誰だっていいだろ??たっちーじゃない友達だよ!!』







友達……

いや、うん。

友達だけどさ。



好きって思ってるのは私だし?


付き合おうなんてことにもなってないし??



友達なんだけどさ???





ぐさっとなんか刺さっちゃったよ??



最初から私が恋愛感情込みでまことをみててさ、まことは恋愛感情抜きで私をみてた。




そういうことでしょ?







『“じゃあ誰〜?もしもーし??”』

「……もしもし?」

『“ま〜君、女の人の声がする!!!間違い電話??”

──バカ。お前、本当邪魔。

“お母さん、ま〜くんに彼女できてる!!”

──出来てない!!!!!』







胸が苦しくって、涙がでそうになって、慌てて電話を切った。




『ツー……ツー……ツー……』



耳に残る機械音が更に悲しくさせた。




< 24 / 75 >

この作品をシェア

pagetop