学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜
「ねぇ、まこと?」
「うん?」
「私ね?多分まことに一目惚れ」
「え?」
「一目惚れって言い方は少しおかしいけれど、そうとしか言いようがないんだよね」
この胸のドキドキが心地いいリズムを刻む。
熱くなる頬。
手に汗が滲んで、緊張してまことの顔が見れない。
「初めてメールしたときから、ううん。チャットしたときからまことに一目惚れ」
俯いて、自分の膝の上に置いた手が震えていることが初めてわかった。
「会ったことでまことのイメージを崩してしまったんじゃないかって不安にもなるし、メールやめようって言われるんじゃないかって怖くもなるけど、
でも、私はまことに会えてよかったよ。今日は遊んでくれてありがと」
言いたいことは全部言った。
顔を見て判断するようなことはしない人だ。
そう思ってる。
でも、やっぱりどこか不安だった。
実際会って話してみるとダメだったってこともあるかもしれない。
でも言いたいことは言ったから後悔なんてない。
「はぁ〜……」
まことは溜息を吐いて空を見上げた。
溜息……
私といてもつまんないのかな?
「しおりは、いつも僕の上をいくよね」
「うん?」
意味が分からない。
「いつも僕がいいたかったことを先に言う」
「え??ごめんなさい」
え?え?
私、まことにそんな意地悪してたの?
気付かなかった。
まことはプッと吹き出した。
「怒ってるんじゃないんだよ?凄いってことがいいたいの」
確かにまことは怒ってるっていうよりかは楽しそうに笑っっていた。
でも、
「凄くないよ?」
どこが凄いの?