学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜
「……頭が重いんだよな」
凌はウサギの首を挟みこんだ。
少しだけふわりと浮いては重さに耐え切れなくて落ちる。
「だぁ!!!」
「あともうちょい!!」
100円投入!!
「……もうちょい奥狙って……」
ウサギの首にひっかける。
ウサギが浮く。
「お?」
「わぁ!!!」
そのまま少し動いてウサギが穴に落ちた。
「見た???」
「見た!!」
「俺、天才!!!!」
「すご〜い!!!凌!凄いね!!!」
「どうだ!!まいったか!!」
凌はかがみこむとウサギを取り出し私に手渡した。
「ん……」
「いいの?」
「俺がこれ持ってたら引くだろ?」
「それもそうだね」
凌と話してると心の底から笑える。
不思議。
彼と同じ顔をしてる凌なのに、彼のこと忘れてる。
四六時中考えてた彼の事。
今、忘れてた。
「よっしゃー、じゃあ次は……」
「凌じゃーん」
突然女の人の声が凌の名前を呼ぶ。