学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜
「ほらっ!莉緒!!笑って!!!!」
凌がすぐ隣に顔を近づけてくる。
「ちか!!」
「そう?でも顔はいんないし」
それはアップすぎるからじゃ??
「もっと機械から離れればいいんじゃない?」
「ダメ。離れたら顔小さくうつるじゃん」
「仕方ないんじゃない?」
駄々っ子な子供みたい。
ヤダって頬を膨らませて離れようとしない。
「しょうがないなぁ」
しょうがないから凌に合わせてカメラに近付く。
「さすが莉緒!!」
凌は嬉しそうに笑うと肩に手を乗せ強引に凌の近くに抱き寄せた。
「わっ!!」
「笑って」
耳元で凌が囁く。
一気に顔が真っ赤に染まっていくのがわかる。
「え??なんで??」
凌は無自覚のタラシなのかもしれない。
顔を覗き込むように見て、私の顔の赤さを確認すると?マークを出す。
「なんでもない」
悔しい。
私だけハラハラドキドキしてさ。
なんで私だけこんな想いしなきゃいけないの?
「ふ〜ん?まぁいいや。じゃあ分け合いっこしようね」
凌は機械から出てきたプリクラを確認するとハサミのあるテーブルに移動した。