学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜
「この……金髪の」
凌を指差すと、愛ちゃんはプリ帳を寄せたり離したりした。
「これ!!あの大学生じゃないの?」
ハイ、その大学生のそっくりさんです。
「違う。私も最初は彼とま違えちゃったんだけど、正真正銘別人。名字も違うし兄弟でもなんでもない」
「うそだぁ。同じ顔だよ?」
「でも違う人」
「え〜??」
愛ちゃんはさらに左右に角度を変え何度もプリクラをよく見た。
「世の中には同じ顔の人が3人いるっていうもんねぇ」
そうなんだ。私も改めてその本当の意味を知った。
「でも、見れば見るほど似てるなぁ〜」
愛ちゃんは昔撮った彼とのプリクラと比べながら呟いた。
でも、よく見るとやっぱり彼とは違うってわかる。
笑い方、考え方、手の動き、歩き方……全然彼とは違った。
「あんた、大学生と同じ顔だから好きになったとか勘違いしてんじゃないの?」
「す!!好きなんて誰も思ってないから!!!」
「女友達ばっかでヤキモチやいてたんじゃないの?」
「ばっ!!バカおっしゃいな!!」
「……おっしゃいなって……」
そんな事あるわけないじゃない。
私が凌を好き?
まさか、ただの友達よ。
そう、メル友の友は友達の友!!!
友達なんだから。