学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜




「昨日、莉緒が降りた後、次の駅ですぐに折り返したら莉緒が泣いてた」


「あ〜……」





そっか。昨日の凌に見られてたんだ。



「男の顔見たらすぐわかった。あいつ、元彼氏だろ?」


「……うん」


「そんで、メールが来て、見たら、もう会わないって書いてあった」



「……うん」


「元サヤに治まった?」



凌の顔はなんでか悲しそうに歪んでいた。


なんで、そんな顔をするの?





「そんなんじゃないよ。ただ……」



「ただ?」




どう言えばいいんだろう。


ただ、何も言わずに泣かせてくれた?



そんなこと答えても、きっと凌の求める答えじゃない気がした。



答えないでいると、凌は溜息を吐いた。




「別に、俺たち付き合ってたわけではないし、莉緒がまだ彼氏のことひきずってたのは知ってるから、戻るのはいいんだ。

だけど、なんでだろうな。

やっぱり、こうして会えなくなるのは寂しい」




なんでそんなに悲しそうに笑うの?



いつも笑ってる凌。


こんな顔似合わないよ。




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