学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜
「凌?」
「違います!!人違いです!!」
凌は早口に答えると、私の手を握り走り出した。
「ちょっ!!ちょっと!!!!」
「なーにー?」
「私、ミュール!!!!」
走りにくい!!!!
凌は立ち止まって振り返るとニッコリ微笑んだ。
「も〜、デートではスニーカーはいてこいって言ったでしょ?」
「服装によるって言ったでしょ?!」
凌は、上から下まで見るとフムと呟く。
「今日、可愛いね。スニーカーじゃなくて正解」
へへへ……。
なんか嬉しいな。
「じゃいこ♪」
凌は再び私の右手をとると歩き出した。
凌と付き合いだしてわかったことがある。
それは、すっごく可愛くてすっごく楽しい。
太陽のような笑顔。
邪魔そうな右手のアクセサリーの意味もわかった。
いつも手を繋ぐときは凌の左手と私の右手を繋ぐ。
それで邪魔にならないようアクセサリーは右手首に付けるようになったんだと思う。
これは私の想像だから合ってるかはわからないけどね。
優しい凌。
「凌、大好き」
「俺も、莉緒が大好き」