その手に触れたくて

Γうん…。何て言うか、敵と見方なら敵。で、隼人と響さんは敵同士って感じなのかな。グループほどじゃないけど、そう言う色んな仲間があって隼人達の仲間と響さんの仲間達がよく喧嘩してたって聞いた事はあったよ。ま、響さん達のグループだけじゃないと思うけど」

Γ……」

Γけど、それは凄い前だと思う。まだあたし達が中学生とかその辺かな…。ほら…美月ちゃんのお兄さんって結構凄い人だったんだよ?要するに響さんのグループの上に立つのは響さんだったから」

Γ……」

Γ剛とさ付き合ってた頃、そう言う昔話みたいなので聞いた事あった。ほら今は響さん関わってないじゃん?けど響さんの後輩とかと隼人達がモメてるんじゃないかな…多分。そのくらいしかあたしは分かんないけど…」


相沢さんが言ってる事が全く分からなかった。話の理解を一生懸命してるんだけど、あたしの頭が悪いのか、その話の内容にあたしはついて行けなかった。

何がどうなって、何があるのか…あたしには分かんない。


だったら夏美だって…


Γねぇ、夏美!?」


突然声を上げたあたしに斜め前にいた夏美はビクッとして、あたしを見た。


Γえ…、何?」


夏美は驚いた顔をし、混乱気味に言葉を吐き出す。


Γ夏美さ、隼人達と中学の頃から仲いいんでしょ?何か知らないの?その頃の事とか!!」


どうしても、もっと詳しく知りたいあたしは勢い良く夏美に突っ掛かった。

夏美はそんなあたしに首を傾げながら顔を顰める。



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