森園伊吹と翔のデート
伊吹は翔の言葉を聞いて、パンパンお尻を払いながら立ち上がった。
「大事な物を探していたんです。」
「…大事なもの?」
「髪止めです。」
「…まだ見つかってないんだね。」
「はいです。」
伊吹と翔はそのまま黙り込んでしまった。
翔は少し考えて言った。
「…探す。」
「え?」
「…探すから、どこ行ったか教えて。」
「いっいいですよ。あなたに迷惑かけるわけにもいきませんですし。」
「…俺が勝手にやること。」
「分かったです。」
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