森園伊吹と翔のデート
伊吹は胸に手をあてながら、疑問を抱いた。


そして………
「…あった。」
「ほっ本当ですか!?」
「…これ。」
「ありがとうです。」
伊吹は目に涙を浮かべながら髪止めを受け取った。
翔はそんな伊吹を優しく見つめ続ける。
「…それ、どんな思い出があるの?」
「えっと……。母親のです。」
「…形見?」
「そうです。」
「…ごめん。」
「えっ?全然大丈夫ですよ?髪止めも見つけてもらったですし。」
伊吹は満面の笑みで言った。
翔もフッと優しい笑みを浮かべた。
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