廃陸の旅団
第一章〜蔑まされた少年〜
翼を持った少年
「それでは今から第三回目となる『惑星監察プログラム』を始める」
明かりの灯っていない部屋。
わずかな光を発するコンピュータの画面。
膨大な敷地内に七つの席がだけが用意されている。
「前回はバグやウィルスによって僅かなサンプルしか取ることができませんでしたが、改良により完璧なプログラムになったと確信しております」
顔すら見えない暗闇の中、そのプログラムは実行されようとしていた。
「……始めたまえ。」
画面に映し出される一つの惑星。
数億の視点がそれを映し出している……