廃陸の旅団
「軍の少年よ。」
「カムイだよ。」
カムイは状況がよくつかめていないようで、辺りをキョロキョロと見渡すが、なおさら困惑することになった。
リリーは泣いている。
今まで自分を殺そうとしていた騎士達はマールとカムイに向け拍手をしている。
マールはマールで何かを成し遂げたような満足気な顔をしていた。
「そうかカムイか。私は聖戦騎士団のリーダーをしているソーマだ。先程の無礼を詫びると共に、この命救われたことに感謝を。」
「え、ああ。どうも……」
その後カムイはソーマにかつがれ修道院へと戻っていった。
そこにはもうカムイ達が休むためのベッドや、食事が用意されていた。
先に戻っていったマリアが用意してくれていたのだった。