廃陸の旅団

無属民襲撃

なんと港が謎の集団に襲撃されていたのだった。

地面に兵士が倒れているのはきっと歯が立たなかったのだろう。

それもそのはずである港を襲った集団は尋常じゃない量のﾌｫｰｽを放っている。

｢マールは倒れている人の手当てを!!リリーは術で俺の援護をしてくれ。｣

｢了解。｣

｢りょーかい。｣

｢やめろぉおっ。｣

カムイは手当たり次第にﾌｫｰｽﾏｽﾀｰを薙ぎ倒していく。

｢敵を凪ぎ払え奔流の刃『スプラッシュ《圧水》』｣

リリーも術によって一度に複数の敵を船から遠ざかるように吹き飛ばす。


｢これはこれは上玉がいるねぇ。｣

すると一人の男がカムイに飛び掛かった。

｢こんな所で会うなんて奇遇だなぁ……カムイ。｣

まがまがしい黒い刃とカムイの金色の刃が激しい音をたてながらぶつかる。

カムイが刃を押し返した瞬間、男のフードがはらりとめくれ顔が顕になった。

｢お前………まさか!!｣

一際強いﾌｫｰｽを纏うその男にリリーが術を放とうとしたのをカムイが止める。

｢やめろリリー!!こいつは……クラナドは俺が捕まえる。｣

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