廃陸の旅団
まるで鞘から抜刀するかのようなポーズから繰り出される刃は、美しい線を刹那に刻みながらクラナドに襲い掛かる。

「煌めけ『弧月閃-コゲツセン-』」

「ち……くしょ。。。」

カムイの孔気刀が輝きを増しクラナドを捕えたと誰もが思った瞬間だった。

「……なに!?」

カムイの孔気刀が何故かバラバラに砕け散ってしまう。

「まったくその程度のガキを相手に何をしいるクラナド。」

どこからともなく現れた白装束の男。

「あんたは……アニス。」

アニスと呼ばれた男はゆっくりとクラナドの元へと歩み寄る。

「なんてフォースなの?あの人は危険だ……カムイ避けて『エア・フォール《大気直下》』」
リリー最強の風の刄が、滝のように降り注ぐ。

「なかなかの使い手だなB.A.S.E.の犬か?だが、この程度か……『魔天牢-マテンロウ-』」

アニスの周りに現れた結界が、リリーの術を延々と飲み込んでいく。

リリーのフォースが尽きようとした瞬間。

「砕け『飛白剣-ヒハクケン-』」
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