廃陸の旅団
カムイは全神経を自身の孔気刀へと集める。

それに呼応するかの様に輝きを増す刃。

「……『閃帝桜花-センテイオウカ-』」



ニーガルは詠唱を始め、大気中の水分を凍てつかせる。

その氷の結晶が両の刃にまとわりつくと、絶対冷気が辺りを多い尽くしていく。

「終末に煌めけ『氷晶円舞』」


ニーガルの術によって凍り付いた肉は弾力を失う。

そこにカムイの素早くも鋭い斬撃が襲い掛かり、鮮血の結晶が舞い散る。

それは空気中で液体となりまるで桜が散るかのように辺りに舞う。

ニーガルは双剣を重ね天に振り上げる。

氷は二つの刃を繋げ、更に巨大な結晶刀と化す。

カムイが傷つけたところに、ニーガルの止めの一撃。
リヴァイアサンの腹は真っ二つに割れ、2人は体内から脱出した。
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