廃陸の旅団
「これは……?」
手渡された紙それは。
「初任務は実はB.A.S.E.入隊への最後の試験になっていてね。喜びたまえ、君たちは晴れて今日からB.A.S.E.の一員だ。」
それは国家連合軍への正式な入隊を告げる証明書だった。
リリーは喜びから涙を流し、カムイは驚きと安堵から深く一息をついた。
「さて。私は何分多忙な身でね、このへんで本部に帰らせてもらうよ……っと。」
ニーガルが席をたとうとすると扉の隙間からキディが入ってきた。
ニーガルは嫌そうに手紙を取り、読む。
「……はぁ。どうやらあなた達とはつくづく縁があるらしい。」
ニーガルは手紙をテーブルの上に放り投げる。