廃陸の旅団
ミノタウロスの纏うフォースが一瞬穏やかになる。

そして三人は驚愕する。

なんとミノタウロスが術を詠唱し始めたのだ。

「カムイ、シルファ!!オレの近くにこい。『結鎖:護爆陣』」

「大地粉砕『アースクエイク』」

ミノタウロスが斧を地面に突き刺すと、辺り一帯が地鳴りをしながら大きく震えだした。

木々は倒れ、大地は割れ、起伏し。

一瞬にして荒野のように荒れ果ててしまった。





土煙が立ち上り、わずか先すら視界がなくなる。

カムイ達の姿は砂埃によって視認することができなくなってしまった。
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