廃陸の旅団
一体の石像が灰になり消えると、扉に空いていた一方の丸みに赤い液体が満ちていった。

「ビンゴ。門番を倒さなきゃ進めない仕掛けか。」

『排除。排除。排除。』

石像は自らの腕を切り離すとロケットの様に拳は弾丸となりカムイに向かってきた。

「うわっ。危ねぇな。」

飛んできた拳をカムイが孔気刀で切る。

すると――

『ドッカーーーーン。』

凄まじい爆発音を響かせながら拳が大爆発を起こした。

「…………っこの野郎。ぶっ壊す!!」

爆発を寸手で回避していたカムイだったが、予期せぬ攻撃にお冠の様だ。

らしくない乱暴な太刀で石像を破壊した。

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