廃陸の旅団
"虹神"現る
ゆっくりと、ゆっくりとアンバー・タワーは静寂を取り戻しつつあった。
軍総動員で討伐に乗り出しただけあって、すでに旅団で生き残っているのが確認されているのはカムイとジンだけとなっていた。
そして、更に上層階へとたどり着くと、カムイはある異彩な雰囲気を放つ部屋を見つけた。
肌に感じるフォース圧で、その部屋に近付くことさえ躊躇われる。
今までに会った全てのフォースマスター達が可愛い思えてしまうほどに、隔絶した力。
身の毛もよだつほどの恐怖を抑え込み、カムイはその扉をゆっくりと開く。
「ようこそ。そして初めましてだねカムイ・フロストマン。」
中は何もないだだっ広い空間で、壁や天井は軍特性の孔気拡散障壁になっている。
そんな部屋の向かい側に声の主はいた。
長い艶のいい青髪は、くせのあるカーブをしながら男性にしてはかなり長く背中あたりまで伸びている。
「私はB.A.S.E総監の"虹神"のハイマンスだ。ローザスから君のことはよく聞いていてね、会うのを楽しみにしていたのに、それがこんな形になるとはね。」
その男は違かった。
今までの誰と例えようも、比べようもない。
比べる対象などこの世にいないのではないかと思うほど膨大な量のフォースを身に纏っていた。
軍総動員で討伐に乗り出しただけあって、すでに旅団で生き残っているのが確認されているのはカムイとジンだけとなっていた。
そして、更に上層階へとたどり着くと、カムイはある異彩な雰囲気を放つ部屋を見つけた。
肌に感じるフォース圧で、その部屋に近付くことさえ躊躇われる。
今までに会った全てのフォースマスター達が可愛い思えてしまうほどに、隔絶した力。
身の毛もよだつほどの恐怖を抑え込み、カムイはその扉をゆっくりと開く。
「ようこそ。そして初めましてだねカムイ・フロストマン。」
中は何もないだだっ広い空間で、壁や天井は軍特性の孔気拡散障壁になっている。
そんな部屋の向かい側に声の主はいた。
長い艶のいい青髪は、くせのあるカーブをしながら男性にしてはかなり長く背中あたりまで伸びている。
「私はB.A.S.E総監の"虹神"のハイマンスだ。ローザスから君のことはよく聞いていてね、会うのを楽しみにしていたのに、それがこんな形になるとはね。」
その男は違かった。
今までの誰と例えようも、比べようもない。
比べる対象などこの世にいないのではないかと思うほど膨大な量のフォースを身に纏っていた。