廃陸の旅団
クラナドの演説が終わったところで研究員達から拍手と称賛が起きた。
クラナドはどこか清々しい顔をしている。
「分かりにくかったとことかないかなカムイ君?」
「ああ、凄く分かりやすかった。クラナドは人に教える才能があるんじゃないかな?」
「そう……かな?ははは。」
カムイの言葉はお世辞などではなく本心であった。
それが伝わるだけに、クラナドも本当に嬉しそうに笑っている。
そしてアストンが補足を始めるのだった。
「さて、す、素晴らしい演説でしたよクラナド君。ですが訂正が一つだけ。」
アストンはカムイの持つレッド・スフィアを見つめる。
「補足などと言っても、レッド・スフィアは"複数"のイエロー・スフィアを圧縮するという点のみなんですけどね。単体を圧縮してもレッド・スフィアの硬度は生み出せないんです。」
アストンは何をそんなにも焦っているのか頻りにズレてもいない眼鏡をなおす。
その度に不格好に伸びたサラサラの黒髪が揺れた。
「後は一般の人には知られていにいけれど、最高のフォース硬度を持つのはイエロー・スフィアではな『ブルー・スフィア《蒼海の宝珠》』と言う物が存在するんだ。」
クラナドはアストンの話に興味津々である。
反してカムイは興味など微塵もないのだろう、受け取ったレッド・スフィアを光にかざしてみたり、手の上で転がしてみたりしている。
「ブルー・スフィアは現存するのは僅かに三個。数十年前までは五つ確認されていたんだけど"ある戦争"で兵器として利用されてしまい、今では3つだけになってしまっている貴重なスフィアなんだよ。」
クラナドはどこか清々しい顔をしている。
「分かりにくかったとことかないかなカムイ君?」
「ああ、凄く分かりやすかった。クラナドは人に教える才能があるんじゃないかな?」
「そう……かな?ははは。」
カムイの言葉はお世辞などではなく本心であった。
それが伝わるだけに、クラナドも本当に嬉しそうに笑っている。
そしてアストンが補足を始めるのだった。
「さて、す、素晴らしい演説でしたよクラナド君。ですが訂正が一つだけ。」
アストンはカムイの持つレッド・スフィアを見つめる。
「補足などと言っても、レッド・スフィアは"複数"のイエロー・スフィアを圧縮するという点のみなんですけどね。単体を圧縮してもレッド・スフィアの硬度は生み出せないんです。」
アストンは何をそんなにも焦っているのか頻りにズレてもいない眼鏡をなおす。
その度に不格好に伸びたサラサラの黒髪が揺れた。
「後は一般の人には知られていにいけれど、最高のフォース硬度を持つのはイエロー・スフィアではな『ブルー・スフィア《蒼海の宝珠》』と言う物が存在するんだ。」
クラナドはアストンの話に興味津々である。
反してカムイは興味など微塵もないのだろう、受け取ったレッド・スフィアを光にかざしてみたり、手の上で転がしてみたりしている。
「ブルー・スフィアは現存するのは僅かに三個。数十年前までは五つ確認されていたんだけど"ある戦争"で兵器として利用されてしまい、今では3つだけになってしまっている貴重なスフィアなんだよ。」