廃陸の旅団

カムイは最後の扉を開けた。

「ようこそカムイ・フロストマン。この記念すべき時に。」

不気味に笑う白マントの男。

その背後には白マントを返り血で赤く染めた男がもう一人たっていた。

おそらく今正に殺した死体を足で踏みつけて。

「よう。また会ったなカムイ。」

死体を踏み付けていた男がカムイに近づいてくる。

そして白いマントのフードを乱暴に取り払う。

「……クラナド。お前の暴走したスフィアを消滅させることができるんだ。だから一緒にきてくれ。」

カムイはいつになく優しい口調で言った。

「スフィアを消滅?そんな必要がどこにある。オレはたった今、四天士の仲間入りを果たしたと言うのに。」

カムイは無残な姿で横たわる男を見る。

「あれは四天士の元メンバーなんだな?それで、オマエが殺したんだな?」

親友が手を赤く染め、カムイは胸を痛めていた。

それを悟ってかクラナドは愉快そうに笑った。

「ああ、そうさ。オレが殺した。そして次はお前だカムイ!!」


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