廃陸の旅団
『ガッキィィィン』
硬い物体がぶつかり合い、激しい音を立てた。
「何だよ、結局歯向かうのか……カムイ!!」
「流石に我慢の限界だ。ボコッて連れて行くことにするぜ……クラナド!!」
黄金の刃と黒い刃がぶつかり合う。
「『亜斬り・三太刀』」
「『閃帝桜花』」
互いに手加減は全く無し。
渾身の術を以てお互いの意思を貫こうとしていた。
「おらよ!!」
一瞬、クラナドの振りが大きくなりカムイが背中を取る。
「くらえ『空衝波』」
「かかったな……『亜切り・十六方』」
クラナドを支点に周囲全十六方位へ、斬撃が巻き起こる。
背後を取り油断していたカムイに凶刃が襲い掛かる。
「……くそ、仕方ない。」
カムイは量の目を瞑り、右目にフォースを集める。
そして開いた緑光放つ瞳がクラナドの斬撃を捕える。