廃陸の旅団
「軍はスフィア戦争の最中にレッド・スフィアの精製に成功する。理由は分からないが十数年と進歩のなかったスフィア実験がいきなり進展、完成にまでなったそうな。」
「軍はレッド・スフィアの性能を検証する為に兵士にスフィアを吸収させ戦争に乗り出した。と、そういうことですか?」
カムイの口調がわずかに荒くなっていた。
「そうだ。軍は爆発的な力を手に入れ戦争をあっという間に終わらせたよ。しかし、レッド・スフィアにより残された爪痕は小さくなかった。」
マールの瞳が儚く揺れた。
それに気付いたジンだったが、何をすることもできなかった。
「軍以外で戦争に加わった者の九割が死に、あとの一割も五体満足で生き続けている者はいないという。」
クロノが話し始めてからかなりの時間がたち。
外はだんだんとオレンジ色に染められ始めていた。
「軍はレッド・スフィアの性能を検証する為に兵士にスフィアを吸収させ戦争に乗り出した。と、そういうことですか?」
カムイの口調がわずかに荒くなっていた。
「そうだ。軍は爆発的な力を手に入れ戦争をあっという間に終わらせたよ。しかし、レッド・スフィアにより残された爪痕は小さくなかった。」
マールの瞳が儚く揺れた。
それに気付いたジンだったが、何をすることもできなかった。
「軍以外で戦争に加わった者の九割が死に、あとの一割も五体満足で生き続けている者はいないという。」
クロノが話し始めてからかなりの時間がたち。
外はだんだんとオレンジ色に染められ始めていた。