廃陸の旅団
「ん、ああそうだな。じゃあ、そこの古びた金庫にでも入れておこうかな。どうせこの家には誰も近寄らないだろうけど。」

カムイは立ち上がると、さっそく古びた金庫を開ける。

所々サビてしまっていて、少し動かす度に耳に残る嫌な音がした。

「……それじゃ、暗くなってきたしボクは帰るね。」

「ああ、気を付けろよ。」

クラナドは笑顔で手を振ってカムイの家を出た。

最後に金庫を睨み付けるようにして。





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