廃陸の旅団
「さてと。おい、お姉さん閲覧制限の書籍類が置いてあるのはどこだ?」
ジンが鋭い目付きで睨みながら聞く。
受け付け嬢は少し震えながら答えた。
「そこの扉の奥の階段を下に行くとあります。」
受け付け嬢が答えるとジンは鎖をほどいた。
三人は奥の扉を開け地下への階段を降りていく。
三人の足音が聞こえなくなった時、小部屋に一人の軍人が入ってきた。
「やつらをあそこへ上手く誘い込んだようだな。」
その軍人は不気味な笑みで階段を見つめている。
「君たちは用済みだ……通常の業務に戻っていいよ。あとはアレがやつらを始末してくれる。」
「は、はい……」