廃陸の旅団

三体のソレがカムイ達に近づいてくる。

「私たちは『ニーヴァス』と呼ばれる人工的に造られた生命体です。最初にことわっておきますが私たちは物語に出てくる人造人間とは少し違います。」

まるでニーガルが目の前にいるように錯覚してしまう。

そして男は自分の手を三人に見せるように顔の前に挙げた。

すると手がゴキゴキッと奇妙な動きと不快な音をたてながらまるで剣のように変形していった。

「……この様に自己細胞の操作が可能なのです。ちなみに私の名前はウリア。右がイセリアで左はグリア……以後お見知りおきを。」

他のニーヴァスはウリアに紹介されると丁寧に頭を下げた。

カムイ達は自分の目の前で起きていることが理解できない。

「何なんだよおまえら……」

ジンがそう聞くとウリアがクスリと笑い、ニーヴァスが三人の視界から消え一瞬にして目の前に現れた。

「ですから……人工生命体だ。と申しましたでしょう。言い方を変えるならば、ただの殺戮マシーンですよ。」

カムイの背後にウリアが、ジンにはグリアがマールにはイセリアがそれぞれ襲い掛かった。


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