廃陸の旅団


ネオの腹部が大爆発し、腹をえぐり取る。

しかしそこは流石の蘇生力だ、一瞬にして腹部が元に戻ってしまう。

「カムイよくやった。弱点見つけたぜ。」

ネオの腹が治る時、ある一部分だけ治癒が遅れていたのをジンは見逃さなかった。

そこに渾身の一撃をあたえると、ネオは腹を抱えてもだえ、消えた。

「ビンゴだな。カムイ!!俺がネオの弱点見つけるからお前が止めさしていけ。」

ジンはそういうと2体目のネオに近付いていく。

カムイはジンのいう通りにネオの弱点を見事に孔気刀で射ぬいていった。

「よし……これでラスト。」

三体のネオが床に倒れ、それは次第に劣化し塵となって消滅した。

「よし、先に進もう。」

四人が更に奥に進んでいく。

するとカムイの歩き方に違和感を感じたマールがカムイを止めた。

「カムイ待って。さっきの戦闘で怪我してるでしょ。治すから。」

マールがカムイの服をめくりあげると右の脇腹に青いアザができていた。

マールがアザに手をかざし治癒をする。

「…………はいOK。あんまり無理しないでよね。怪我人が前線にいると危なっかしいんだから。」

「はは……悪い。」


この時、マールは言い得ぬ不安を感じていた。




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