廃陸の旅団

ズキッ。と気を失うかの様な痛みにカムイの身体が一瞬硬直する。

「フォースが貯まってないじょうたいでの発眼はドライブ・オーバーと大して変わらない。そのまま使い続けたら……」

「――フォースが使えなくなる!?」

オスカーが小さく頷き、カムイはゆっくりと右目を閉じる。

ほんの数分とは言え無理矢理にフォースを浪費したカムイの身体は自由が効かず、カムイは崩れる様にその場に座った。

「今、嬢ちゃん呼んできてやる。それまで大人しくしてるんだな。」

左目の幻世界にオスカーが消えた一瞬後に、今までニーガル達が居たであろう場所から爆発音が聞こえたのを最期に、カムイは気を失った。




< 327 / 583 >

この作品をシェア

pagetop