廃陸の旅団
「ん?残念がる必要はなかろう。のう、かくれんぼは終わりにして出ておいで2人とも。」

スクルドが振り返り、暗闇に向かって優しく言う。

すると――

「あちゃー、バレちゃってたんだ。流石スクルドのおじいちゃん。」

「全く恐れ入るよ。オレもマールも気配は完全に消せてたと思ったんだけどな。」

アストンの隠れていた茂みの更に奥からジンとマールが現れた。

「ジンさん。マールさん。2人とも来てくれたんですね。」

2人にかけよるアストン。

心強い仲間が増えたことで安心したのかもしれない。

自然と笑みがこぼれている。

「さぁ、みんなでこれからの任務について話をしましょう。」

「ああ。」






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