廃陸の旅団
「今、無属民はスクアロを手中に収めマルク廃島にいる……」
「そう、事態は急を要する。寸刻の遅れすらも世界を滅ぼしかねない状況なのだ。」
身震いするほどの緊迫感。
全員のフォースが静かにだが確実に研ぎ澄まされていく。
「最後に1つ質問をしても良いでしょうか?」
「なんだい?カムイ。」
「こんな緊急事態にB.A.S.E.の幹部が出ずに我々が動くのは何故なのでしょうか?」
「答えは簡単じゃよ。もう1つの世界を滅ぼしかねない物、エターナル・スフィアを守るため、プラフの可能性の有るこちらに幹部が出ばることが出来ないからじゃ。」
額をはしる冷たい汗を感じないほどの恐怖。
それから程なくして、世界を背負い一行を乗せた船がマルク廃島の岸へと到着した。