廃陸の旅団
「ちょっと待って、あんた達も行く気なのかい?」
後からやってきたロイとアルネアにジンが言う。
「私らを船に残すつもりですか?占拠され、殺されでもしたら戻れなくなってしまいますよ?」
「ぐっ、あんたらの警護までが任務かよ……」
ジンが嫌そうに言うが、アストンが宥めた。
「まぁ、アルネアさんもいざとなったらロイさんを守ってくれるでしょうし、ね?」
「じゃあ、行こうか。」
キラキラ光りサラサラ音をたてる大地を踏みしめカムイ達は歩きだす。
荒れ果てた大地を突き抜けると、たった一つ不自然にも荒廃していない建物があった。
「あの建物ちょー怪しいね。絶対にアレだよ。」
その建物を詮索しようと近づいた一行をジンが止める。
「待て!!何か出てくるぞ。」
ジンの声で足を止めた一行は各々に戦闘態勢を整えた。
一同に緊張した空気が流れ、一人の男が現れた。