廃陸の旅団
ズカズカと奥へ向かうオスカーにジンが追い付く。

「で、なんでオスカーがここに?スクアロがいることを知ってたのかい?」

「スクアロというよりかは、なんというか面倒臭いヤツのフォースが辺りに放たれててな。」

面倒臭いヤツ、に心当たりがなくジンは首を傾げた。

「一丁前にオレ様を誘ってやがるから、まぁ付き合ってやろうと思ってな。」

「なるほど、これまた懐かしいフォース。ミルファがこの先におるのは本当のようじゃな。」

いつの間にか先頭に追い付いたスクルド。

昔を懐かしむかの様に、目蓋を閉じている。

「…………っと。ここからは自分の命は自分で責任取れよ。オレ様は女しか守らねぇからな。」

ある扉の前で立ち止まるオスカー。

その先では何かが蠢き、騒めく音が、膨大なフォースと共に漏れていた。

「さぁ皆さん、参りましょう。」

フォースを纏い、アストンが先陣を切って部屋に入った。


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