廃陸の旅団
扉を開いた先に広がっていた光景。
「なっ――なんだよ、これ?」
火花が散り、黒い煙に覆われ、ネオ・ニーヴァスと思われるものの無残な死体が転がる。
中には人に見えるものもあり、おそらくは無属民の残党だろう。
「おめぇらビビッてる暇はねぇぞ。」
転がる無数の死体の中で、3つの影が動いていた。
「ミルファはオレがやる。残りの2人はおめぇらでなんとかしろ。」
そう言って飛び出したオスカーが影の中の1人に大剣を振り下ろした。
「おや、懐かしい顔だな。どれだけ腕を上げたか見てあげよう『影縫い』」
一瞬にしてカムイの背後をとった男。
キィィィンと剣と剣が弾ける音が辺りに響く。
「アストンは後方から支援を、マールは回復に専念してスクアロを見つけたら自分とスクアロの防御に集中。」
「分かりました。」
「りょーかい。」
最後の1人に襲い掛かるジン。
スクアロ救出の為の戦いが幕を開けた。