廃陸の旅団
にっ、と薄笑いを浮かべミルファのフォースが更に溢れる。
「さぁ喰べておしまい……『白焔の蛇-レッド・テイル-』」
ミルファの持つ剣の柄についた白蛇が魂を持ったかの様に動き出し、双剣の迎撃で両手を塞がれているオスカーへと襲い掛かる。
「ちっ……『振空-シンクウ-』」
オスカーは自らの大剣に向かい、まるで壊さんばかりのフォースをぶつけた。
それは大剣に跳ね返り強力な超振動をお越し、超振動に巻き込んだ白蛇を粉々に砕く。
「ふふふ。無茶な術を使うものだなオスカー。どうした双剣を使わないのか?」
「…………。」
2人は一旦間合いを取り、互いに体勢を整える。
「双剣!?兄さんの師匠だったのだからそうだとは思っていたけど、やはりオスカーさんも双剣士だったのか?」
3つの戦いを見届けるアストンとマール。
「えっ、でも。オスカーってあのでっかい剣しか使ってるのみたことないよね。」
「ええ、何か使わない理由……いや、使えない理由があるのかもしれませんね。」