廃陸の旅団

燦然と輝くスクルド。

その恐怖すら感じるほどの神々しさにアルネアは感嘆の息をもらしていた。


「これが真の雷狐瞬鍠か……世界で唯一の"完成された術"を目の当りにできるとは。」

「しかしレッド・スフィアを吸収したとはいえ弱りきっていて、このフォース圧か……今の見た目通りの化物だな。」

スクルドを覆う雷は何かに導かれる様にして形を型取っていく。

「瞬きすらできぬ煌めきを纏う雷の妖狐。素晴らしいものだな。」




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