廃陸の旅団
職務認定試験
その部屋はどうやら物置のようで無造作にいろいろな棚や箱が置かれていた。
三人は中心にあった小汚い小さな机につく。
「さて、リリーには話してあるのだが……B.A.S.E.の認定試験では十二の職務それぞれに違う試験が用意されている。」
「職務?」
ローザスはカムイの意外な無知にため息をついた。
「そんなことも知らずに受けようとは……ったく。仕方ない、簡潔に説明していくぞ。」
ローザスは机の上に散らばっていた資料を、乱暴に端に寄せると、真っ白な紙にメモをしていく。
「まず詠唱師職と呼ばれる職務が四つ。」
詠唱師とはクラナド撃退の際にニーガルが発した術などを扱うもののことを言う。
「最も有名なのが『治癒師"ヒーラー"』。怪我や病気の治療をはじめ、あとで説明する呪術師によってかけられた呪術の解浄などをする専門の職務だ。」
カムイの傷の手当てをしてくれた老人・スクルドはヒーラー隊の現隊長である。
「二つ目が『波導師"ウェイバー"』。主に、詠唱によって風や流水、音波などを操る者を指す。三つ目『占術師"フェイター"』。特定の人物のわすがな情報からその者の詳細な情報を被術者以上に知ることができる。」
カリカリとローザスのペンの音が部屋に響く。
「最後に『呪術師"マター"』一般に魔導師などとよばれる呪術の専門家だ。呪いをかけるものの詳細な情報を持つことによって威力を上昇させることができる為、フェイターと組むことで絶大な力を発揮できる。」
「ちなみに私はヒーラーとウェイバーを受けるんです。」
勇気を振り絞り、そう言ったリリーをカムイは完全に無視した。
リリーはカムイが全然自分に興味をもっていないことを知り泣きそうになる。
三人は中心にあった小汚い小さな机につく。
「さて、リリーには話してあるのだが……B.A.S.E.の認定試験では十二の職務それぞれに違う試験が用意されている。」
「職務?」
ローザスはカムイの意外な無知にため息をついた。
「そんなことも知らずに受けようとは……ったく。仕方ない、簡潔に説明していくぞ。」
ローザスは机の上に散らばっていた資料を、乱暴に端に寄せると、真っ白な紙にメモをしていく。
「まず詠唱師職と呼ばれる職務が四つ。」
詠唱師とはクラナド撃退の際にニーガルが発した術などを扱うもののことを言う。
「最も有名なのが『治癒師"ヒーラー"』。怪我や病気の治療をはじめ、あとで説明する呪術師によってかけられた呪術の解浄などをする専門の職務だ。」
カムイの傷の手当てをしてくれた老人・スクルドはヒーラー隊の現隊長である。
「二つ目が『波導師"ウェイバー"』。主に、詠唱によって風や流水、音波などを操る者を指す。三つ目『占術師"フェイター"』。特定の人物のわすがな情報からその者の詳細な情報を被術者以上に知ることができる。」
カリカリとローザスのペンの音が部屋に響く。
「最後に『呪術師"マター"』一般に魔導師などとよばれる呪術の専門家だ。呪いをかけるものの詳細な情報を持つことによって威力を上昇させることができる為、フェイターと組むことで絶大な力を発揮できる。」
「ちなみに私はヒーラーとウェイバーを受けるんです。」
勇気を振り絞り、そう言ったリリーをカムイは完全に無視した。
リリーはカムイが全然自分に興味をもっていないことを知り泣きそうになる。