廃陸の旅団

ツゥーッ。と一滴、ローザスの光り無き瞳から涙が落ちた。

「……ハイマンス、オスカー、スクルド、スクアロ。私の障害となり得る者は全て始末した。」

ローザスは何かを振り払うかの様に、足早に歩きだす。

その時、串刺しになったハイマンスの指が僅かに動いたことなど知らずに。





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