廃陸の旅団
最強の力
「おいおい……あれってまさかカムイと同じ緑柱眼か!?」
ハイマンスの必死の警告により間一髪、ローザスの爆撃を逃れたジン。
緑色に光るローザスの目を見て、冷や汗を抑えることができずにいた。
「両目に緑柱眼が……それに緑色のフォースだなんて見たことがない。」
アストンでさえも驚愕をしていた。
それもそのはずだ。
元来フォースとは黄金で、それ以外の色を視認することは、治癒フォースのそれを除いてまずない。
エメラルドの様な輝きを放つなど聞いたこともないものだった。
「緑柱眼を真に扱う者だけの特異なフォースだ。」
「緑柱眼を"真"に……?」
恐らくこのフォースを知っていたのだろうハイマンスとオスカーは落ち着いていた。
カムイはハイマンスの言葉に反応し、ローザスを見つめていた。