廃陸の旅団
「なにせ発現する者が稀だからな。科学的な解明はされちゃいねーが……フォース圧が普通のとは比べものになんねぇから気を付けろよ。」
ゆっくりと大剣を構えるオスカー。
その一連の動きから彼が本当に全神経を集中していることが分かった。
それは自然と他のメンバーにも緊張を伝え、集中を促す。
「ふふ。流石はオスカーね。スフィア戦争の同士はよく分かってらっしゃる。」
「共犯者の間違いだろ?美化して仲間だなんて言葉使うんじゃねぇよ。」
オスカーの言葉にくすっと笑うローザス。
「ふぅ……」
息をついたハイマンス。
その静かさとは裏腹に怒気をまがまがしく孕んだフォースが辺りに放たれていた。
「何時になったら私の問いに答えるつもりだローザス?」
辺りに飛散していたフォースがローザスへと焦点を向けた瞬間。
緑色の特殊なフォースを纏うローザスですらも、距離を空けずにはいられなかった。
「怖いお顔……わかりました、お答えしますわ『別に何も』これがあなたの問いへの私の答えですわ。」
ドッ。と床が弾け飛びローザスがフォースを集中させる。
カムイ達7人もフォースを研ぎ澄ますのだった。