廃陸の旅団

「お仕舞いよお嬢ちゃん。」

にっこり微笑んでローザスが手を空で切る。

「私も舐められたもんだね『ビッグバン』」

超圧縮したフォースを拳に纏い、地面に向かって振り下ろす。

衝撃によって大爆発を起こした地面から、巨大な石片が弾ける。

ローザスの身の丈の倍はあろう石片が高速で襲い掛かる。

これには流石のローザスでも直撃するわけにはいかなかった。

上空へと飛び回避したローザスがため息をつく。

「……もう、良いわ終わりにしましょう。」

見事な跳躍で古代天艇の上に立ったローザスが全神経を研ぎ澄ましフォースを練り上げる。

「おいおい、あれちょっとヤバくねぇか?」

「バカが、ビビッてる暇があんならフォース練りやがれ。」

ローザスが天空に手をかざすと、雲が発生するはずのない上空に真っ黒な雲が集まりはじめた。


< 439 / 583 >

この作品をシェア

pagetop