廃陸の旅団
「お仕舞いよお嬢ちゃん。」
にっこり微笑んでローザスが手を空で切る。
「私も舐められたもんだね『ビッグバン』」
超圧縮したフォースを拳に纏い、地面に向かって振り下ろす。
衝撃によって大爆発を起こした地面から、巨大な石片が弾ける。
ローザスの身の丈の倍はあろう石片が高速で襲い掛かる。
これには流石のローザスでも直撃するわけにはいかなかった。
上空へと飛び回避したローザスがため息をつく。
「……もう、良いわ終わりにしましょう。」
見事な跳躍で古代天艇の上に立ったローザスが全神経を研ぎ澄ましフォースを練り上げる。
「おいおい、あれちょっとヤバくねぇか?」
「バカが、ビビッてる暇があんならフォース練りやがれ。」
ローザスが天空に手をかざすと、雲が発生するはずのない上空に真っ黒な雲が集まりはじめた。