廃陸の旅団
休憩所の椅子に座り時が過ぎるのをただ待っていた。

たまにリリーが話し掛けるがカムイは適当に頷いたりするだけ。

そして二時間が経過する。

「そろそろ行きましょう。時間です。」

「は、はい。でも……」

リリーは不安で震えていた。

震える手をカムイは掴み強引に引っ張っていく。

「不安なのは分かりますが、怯えていても気持ちは落ち着きません。少しでも合格率をあげたかったらリラックスに努めましょう。」

「あ、はい。」

リリーは胸の辺りが熱くなるのを感じていた。





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